三重県の土地探しで注意すること

三重県内で注文住宅を新築するにあたり、分譲地などの適当な土地を探す必要がありますが、いくつか注意しておいたほうがよい点があります。三重県内といってもかなり面積が広大であるため、エリアによっても違いがでてきますし、また、注文住宅を新築したい目的によっても、やはり注意すべき点には違いが生じてきます。
まずは、子育て世代のファミリー層が、アパート、マンションなどの賃貸住宅が手狭になったために、注文住宅を新築しようとする場合です。この場合には、やはり学校、スーパーマーケット、病院、鉄道の駅などといった、生活の利便性が高いような場所にある土地を選ぶというのが望まれるところです。エリア的に見れば、桑名市、四日市市、鈴鹿市、津市、松阪市といったあたりの、伊勢湾に沿った平地がつづいているあたりが、注文住宅を新築する上での適地ということになるでしょう。この場合、特に松阪市、四日市市といった港湾をもつ自治体のエリアで、あまりにも海に近いところであると、津波による浸水や地盤の液状化といった心配もないわけではありませんので、過去の状況などもしっかりと調べた上で、実際に土地を購入するかどうかを判断したほうがよいといえます。もっとも、こうした場所はかなり開発がすすんでおり、実際には売り出されている土地も少ないかもしれません。
また、地価が安いことを重視するのであれば、その周辺にあって、どちらかといえば丘陵地にあたる場所を開発してつくられたニュータウンが、いなべ市、亀山市、伊賀市、名張市といった方面に所在しています。いずれも鉄道が通っていますが、土地によっては駅から離れている場合もありますので、現地の主要な施設の位置関係は把握しておくとよいでしょう。
同じ注文住宅の新築ではあっても、別荘などのリゾート関連の目的という場合もあるはずです。特に、三重県は真珠の養殖で知られる風光明媚な英虞湾を抱える志摩市をはじめ、伊勢神宮や夫婦岩といった歴史にいろどられた周辺の鳥羽市、伊勢市などがあることから、このエリアには別荘分譲地が多くあつまっています。いずれも水道や道路などのインフラは別荘地そのものの内部で独立できるほどに整備されているため、場合によっては定住も可能です。ただし、こうした分譲地の場合には、建物がなくても年間の管理費がかなりかかりますので、土地そのものの価格のほかにも、ランニングコストとしての費用も想定をしておくべきといえます。